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    知的生活の方法


    渡部昇一 WATANABE Shoichi 英語学

    1930年 山形生まれ
    1955年 上智大学修士課程修了
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    再読、古典『知的生活』

    二十年以前に読んだハマトンの『知的生活』を数年前に読みかえし、去年と今年また読みかえして非常な啓発を受けた。

    P 5




    頼山陽

    「汝草木と同じく朽ちんと欲するか」という言葉を考えついて、
    これを栞にして勉強した頼山陽のまねをすること以外に思いつかなかったのである。
    P 18/19

    誠実と向上

    自己の実感をいつわることは、向上の放棄にほかならない。
    P 36

    語学力と世界

    日本にいて外国の新刊をたのしめることは、まさに二つの世界を自分の中に持つに等しいのである。
    P 46

    読書の回数

    文体の質とか、文章に現れたものの背後にある理念のようなものを感じ取れるようになるには、
    どうしても再読・三読・四読・五読・六読しなければならないと思う。
    P 59

    古典と時代

    世の中には古典と呼ばれる本がある。
    これは何度も何度も読み返され、時代を経ているうちに残った本のことである。
    P 65

    古典の生成

    (社会的、または、個人的、古典の生成過程について)
    その秘密は「繰りかえす」、しかも「時間の間隔を置いて繰りかえす」ということにあると思う。
    P 66

    手許の利便

    その瞬間が極めて大切である。ところがそうしてふと
    ある本を読みたくなったときに、それが手許にないことはしばしば致命的である。

    というのは翌日、あるいは次の機会に図書館から
    借り出そうというときには、その感興が消えていることが多いからだ。
    P 72/73

    知的生活の古典

    (イギリス19世紀後半の小説家、ジョージ・R・ギッシングについて)
    ほとんど一生、極貧に近い生活をしながら、
    自叙伝的感想録『ヘンリ・ライクロフトの私記』によって、
    知的生活とはどのようなものであるかを典雅な筆致でしめしたことによって、
    今日なお、多くの人につきることのない感興を与えている。

    P 78


    大学図書館での生活

    (大学図書館にて宿直として住み込むことになり)
    尊敬していた故小泉信三先生の『読書論』(岩波新書)にある
    理想の書斎以上のものを私はそこに持ったのだ。

    P 98


    所有の利便

    マルクス主義の最高権威の向坂逸郎先生でも、
    世界的な蔵書を私有することに知的活動の基礎を置いていることを考えて、
    うしろめたいきになることなく、知的空間の獲得を熱烈に、長期間にわたって生き生きと願い続けるべきなのだ。

    「求めよ、さらば与えられん」という言葉は、キリスト教者でなくても信じた方がよい。
    P 153

    対訳読書

    古典を読むときは、英訳対照になっているものを使う。

    原典を注や辞書を用いて読んではいけない。

    日常生活の時間の流れは、学校とは異なり
    より効率的、効果的に、有用しなければならない。

    P 161/162

    見切りと集中

    上智大学の学生の時に、寮の舎監をしていた先生から、達者な日本語で

    「ねえ君。英語でろくに挨拶もできず、英字新聞もろくに読めないのに
    ドイツ語も習いたいだって。そんなことはは英語がものになってから言いたまえ」と。

    P 162

    血圧型

    西洋の修道院、日本の寺など、知的生活が組織的に起こった場所では、早起きが基本。

    カントもゲーテも早起きだった。

    一日を密度の濃い勉強で始めると、精神衛生上もよかったと思う。

    血液型ではなく、血圧型で、朝型、夜型が決まるのでは?
    P 165-

    時空の確保

    外的要因による、知的生活の中断を回避。

    まとまった時間を確保すること。

    同様に、細切れの時間も活用すべき。特に、単語、用語といった学習向き。
    P 181

    退行現象

    しばしば、休息、心理学でいう「退行現象」も考慮して、備えるべき。

    アメリカノエイブラハム・マズローは、正常で健康な「退行現象」を
    コウスティング(coasting)と名付けた。

    眠りも必要不可欠な退行現象。

    抜粋 P 186/187/190

    自由な知的交流

    専門分野の勉強だけでなく、知的な関心を持つ人とのリラックスした交流。
    特定の目的に縛られない、自由な読書のための時間。

    この二つのような楽しむ面こそ、知的な努力の収穫である。

    P 196

    散歩の効用

    よく射る弓は、よく緩ませなければならない。

    気分転換の方法としては、散歩が最適。

    P 206

    結婚と宗教

    家庭と親類は知的生活にとって、基本的にマイナス要因。

    現代では、配偶者の根本的人生観、つまり、本気で信じている宗教が圧倒的な重要さを持つ。

    P 214
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    Author:bookback
    1981年東京生まれ。静岡育ち。

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