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    脳からストレスを消す技術


    有田秀穂 ARITA Hideho   脳生理学者・医師
    1948年 東京生まれ。
    東京都立小石川高等学校卒業。
    東京大学医学部卒業。
    東海大学病院で臨床に従事。
    筑波大学基礎医学系で脳神経の基礎研究に従事。
    ニューヨーク州立大学に留学。
    1996年 東邦大学医学部統合生理学教授に就任。
    2013年 東邦大学名誉教授。
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    ストレスには勝てない

    ストレスを受けたときに、しっかりと対応できる人と押しつぶされてしまう人がいますが、その最も大きな違いは、「ストレスには勝てない」と気づくこと、たったそれだけなのです。そして、それに気づいた人こそ、ストレスを「受け流す」ことのできる人となるのです。

    P 17

    リズム運動とセロトニン神経

    一定のリズムを刻む運動を「リズム運動」といいます。腹式呼吸も、腹筋を一定のリズムで動かすので、リズム運動の一つです。セロトニン神経は、そうしたリズム運動によって活性化するというおもしろい特徴を持った神経なのです。

    P 43

    前頭前野とドーパミン神経、ノルアドレナリン神経、セロトニン神経の関係

    前頭前野を構成する三つの脳、「共感脳」「仕事脳」「学習脳」は、それぞれ今言った三つの神経と密接にかかわっています。
    「学習脳」はドーパミン神経。
    「仕事脳」はノルアドレナリン神経。
    「共感脳」はセロトニン神経。
    私たち人間の心は、実はこうした脳の働きの現れなのです。

    P 76

    三つのストレス

    一つは、身体的ストレス。
    もう一つは、快が得られなくなることによって生じるストレス。
    そして三つ目が、他人から正当に評価されないことによって生じるストレスです。

    P 87

    他の神経からの刺激がなくても規則的にインパルスを出すセロトニン神経

    そのインパルスは、他の神経からの刺激とは関係なく、自律的に一定のリズムで発せられ続けます。
    そんな他の神経の影響を受けないセロトニン神経の活動に、規則性を与えているのが、睡眠と覚醒のサイクルです。

    P 91

    セロトニン神経の五つの働き

    1.  クールな覚醒
    2. 平常心の維持
    3. 交感神経の適度な興奮
    4. 痛みの軽減
    5. よい姿勢の維持

    P 95

    セロトニンとトリプトファン

    セロトニン神経は日々の食事から吸収した「トリプトファン」を材料にセロトニンを合成します。そして、軸索の末端(神経終末)から放出し、その放出されたセロトニンは、受け手の神経細胞にある「セロトニン受容体」に結合し、受けての神経を抑圧したり興奮させたりします。

    P 102
    <備考・参照:トリプトファンを含んだ食品


    朝の太陽光を30分程度浴びるとセロトニンが効果的に活性化する

    セロトニンは朝つくられるので、朝の太陽光を浴びることが、セロトニン活性には最も効果的なのです。

    P 122

    脳の中の睡眠薬であるメラトニンの材料はセロトニン

    私たちの脳は自前の「睡眠薬」を持っていて、夜になるとちゃんとその睡眠薬を出すことで健やかな眠りについています。その睡眠薬というのが、脳の中の松果体という部分から分泌される「メラトニン」というホルモンです。そして、メラトニンが出る条件は何かというと、太陽が沈み、「暗くなる」ということなのです。

    P 123

    腹式呼吸の2種類:「吸い始め・吸気」の横隔膜呼吸と「吐き始め・呼気」の腹筋呼吸

    座禅でもヨガでも太極拳でも、リズム運動に用いられている呼吸法は、すべてのこの「呼気」を意識して行う腹筋呼吸法です。意識するのは、「まず呼気から行うこと」それだけなんおで、慣れてしまえば簡単にできます。

    P 135

    腹筋呼吸の方法:目を閉じないで、ゆっくりと5分以上

    一般的には12秒ぐらいかけて吐き、8秒ぐらいかけて吸うという一呼吸20秒程度の呼吸を目指すといいでしょう。

    P 136

    ストレスの二つの経路

    視床下部から下垂体→副腎皮質→免疫力低下→身体的病気、という「身体的ストレス経路」と、

    視床下部から脳幹・縫線核→セロトニン低下→精神的病気に至る「精神的ストレス経路(脳ストレス経路)」です。

    P 145

    三種類の涙

    一つ目は「基礎分泌の涙」。これは、目を保護するために常に目を潤している涙です。

    二つ目は、目にゴミなどが入ったときや、タマネギを切ったときに流れる「反射の涙」です。

    そして三つ目が、悲しいときや感動したときに流す「情動の涙」です。これは人間にしか流せない涙であり、抗ストレス能力を持っているのもこの涙です。

    抜粋 P 147

    情動の涙を流せばストレス解消になる

    実は、情動の涙なら、どの涙を流しても、脳にとってはストレス解消になります。
    何故なら、涙を流す「涙腺」は、副交感神経のコントロール下にあるからです。涙は、副交感神経の興奮によって流れているということです。

    P 152

    ストレス解消:涙と笑いの違い

    つまり、同じようにストレス解消力があるといっても、涙を流したときは「スッキリ」し、笑った場合は「元気が出る」という違いがあったのです。

    P 165

    「夢」や「希望」は「快」であり「報酬」である

    そもそも、夢や希望は、脳にとっては「快」であり「報酬」です。
    人間の脳は、本来「快」を求めるようにできています。

    P 185

    「遅い」「速い」の二種類のα波:速いα波=爽快でスッキリした感覚の「α2」

    普段リラックスしたときや、眠気に誘われたとき、あるいは目を閉じたときなどに現われるα波は、8~10ヘルツという「遅いα波」です。

    ところが、座禅を組んだときや、複式腹筋呼吸法などによってセロトニン神経を活性化させたとき現われるのは、10~13ヘルツの「速いα波」です。
    そして、この速いα波こそ、癒やしをもたらす「α2」なのです。

    P 207

    お釈迦様の「慈悲」とは、「全ての人々への平等な友情」と「人生の苦に対する呻きの共感から他者への救済」

    「慈悲」という言葉は、サンスクリット語の「マイトリー(maitrii)=慈」「カルナ(karuNaa)=悲」という二つの言葉によって構成されています。

    P 213
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    Author:bookback
    1981年東京生まれ。静岡育ち。

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