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    現代語訳 学問のすすめ


    齋藤孝 SAITO Takashi  教育学、身体論、コミュニケーション技法

    1960年生まれ。
    東京大学法学部卒業。
    同大学院教育学研究科博士課程修了。


    福澤諭吉 FUKUZAWA Yukichi  中津藩士、著述家、教育者、啓蒙思想家

    1835年(天保 5年)~1901年(明治34年)
    「時事新報」の発行人。慶應義塾の創設に力を尽くした。
    著書に『西洋事情』、『文明論之概略』、『通俗民権論』、『通俗国権論』、『女大学評論』、『福翁自伝』など多数。


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    明治のベストセラー本

    『学問のすすめ』は、一八七二(明治五)年から一八七六(明治九)年にかけて全十七編の分冊として発行され、一八八〇(明治十三)年に合本し一冊の本として出版されました。合本の前書きによると、初編の発行以来九年間で七十万冊も売れ、当時の大ベストセラーでした。

    P 03

    最大多数の幸福へ

    こちらで余っているものは向こうに渡し、向こうで余っているものはこちらにもらう。お互いに教え学びあい、恥じることもいばることもない。お互いに便利がいいようにし、お互いの幸福を祈る。

    P 14

    官僚と国の法律

    政府の官僚を軽んじないのは当然だが、それはその人の身分が尊いからではない。

    その人がその才能や人間性でその役割をつとめ、国民のために尊い国の法律を扱っているからこそ敬意を払うのだ。

    個人が尊いのではなく、国の法律が尊いのである。

    P 16

    学問の形態と本質

    実生活も学問であって、実際の経済も学問、現実の世の中の流れを察知するのも学問でる。和漢洋の本を読むだけで学問ということはできない。

    P 24

    独立独歩の姿勢を持たなければ

    独立の気概のない者は、必ず人に頼ることになる。人に頼る者は、必ずその人を恐れることになる。

    人を恐れる者は、必ずその人間にへつらうようになる。

    へつらう者は、だんだんとそれに慣れ、面の皮だけがどんどんと厚くなり、恥じるべきことを恥じず、論じるべきことを論じず、人を見ればただ卑屈になるばかりとなる。

    P 41

    文明の三要素

    いま、わが国の状態を観察してみて、外国におよばないところを挙げてみると、「学術」「経済」「法律」の三つである。

    世の中の文明は、ただこの三つに関係しており、この三つがちゃんとしていないと国の独立ができないということは、識者の話を聞くまでもなく明らかである。

    P 49

    民間の機能

    そもそも事をなすにあたっては、命令するより諭した方がよく、諭すよりも自ら実際の手本を見せる方がよい。

    一方、政府はといえば、ただ命令する力があるだけなのである。

    諭したり、手本を示したりというのは、民間でやることである。

    P 58

    勇気の起源

    そもそも、勇気というものは、ただ読書して得られるものではない。

    読書は学問の技術であって、学問は物事をなすための技術にすぎない。

    実地で事に当たる経験を持たなければ、勇気は決して生まれない。

    P 74

    佐倉宗五郎の伝

    私の知るところでは、人民の権理を主張し、正しい道理を訴えて政府にせまり、その命を捨てて死ぬところで死に、世界中に対して恥じることのない人物は、古来、ただ佐倉宗五郎があるだけだ。

    P 102


    下記、Wikipediaより抜粋。苛政、改易<>内、用語の説明を補足。

    佐倉惣五郎<慶長10年(1605年)承応2年8月3日(1653年9月24日)辺り>
    江戸時代前期における下総国印旛郡公津村(現在の千葉県成田市台方)の名主。

    江戸時代の公津村は佐倉藩領で、惣五郎は藩主である堀田氏の苛政<悪政・重税や弾圧>を、藩や江戸役人、幕府老中にも訴えたが聞き入れられなかった。このため惣五郎は、1653年(承応2年)、上野寛永寺に参詣する四代将軍の徳川家綱に直訴した。その結果、藩主の苛政は収められたが、惣五郎夫妻は磔(はりつけ)となる一方、男子も死罪となってしまった。その後、惣五郎は堀田氏に祟るようになり、堀田氏は改易<その職分を剥奪・免職>となったという。

    文明という巨大な遺産

    文明とは、世界中の過去の人々が一体となって、いまの世界中の人=われわれに譲り渡してくれた遺産なのであって、その大きく広いことは、土地や財産とは比べ物にならない。

    P 122

    普遍的な現代の仕事

    要するに、われわれの仕事というのは、今日この世の中にいて、われわれの生きた証を残して、これを長く後世の子孫に伝えることにある。

    これは重大な任務である。

    P 125

    伝える方法の慎重な選択

    一人の人間の考えていることを多くの人に伝えるのに、スムーズにいくかどうかは、それを伝える方法におおいに関係しているといえる。

    P 151

    学問とは実学

    学問で重要なのは、それを実際に生かすことである。実際に生かせない学問は、学問でないのに等しい。

    P 152

    怨望という欠点中の欠点

    ただ一つ、そもそもの働きにおいて完全に欠点一色で、どんな場面でもどんな方向性でも、欠点中の欠点といえるのは、怨望である。怨望は、働き方が陰険で、進んで何かをなすこともない。

    P 165

    二つの時代背景

    後世、孔子を学ぶものは、当時の時代状況を考え合わせて、その教えを取捨選択しなくてはいけない。二千年前の教えをそのまま引き写しにして、明治の時代に実行しようとする者などは、話にならない。

    P 169

    怨望の原因

    人間最大のわざわいは怨望にあって、その原因は、「窮」なのだから、言論の自由は邪魔してはいけないし、行動の自由は妨げてはいけない。

    P 171

    短期と長期の計画

    将来に長い期限をとって言うときには、たいそうな事を計画しているようだけれども、期限がだんだん近くなって、今日明日とせまってくるにしたがって、その計画の経緯をはっきりと言えないということは、結局、事を企てるに当たって、時間のかかり方を計算に入れないことから生じているのである。

    P 180

    人生という商売の帳簿

    人生という商売は、十歳前後の人間らしい心ができたときからはじめたものであるから、普段から知性や人格、事業の帳簿を精密につけて、損失が出ないように心がけていなければならない。

    P 181
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    Author:bookback
    1981年東京生まれ。静岡育ち。

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