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    大学生のためのレポート・論文術


    小笠原吉康 OGASAWARA Hiroyasu     大学教授
    1950年 青森県八戸市生まれ
    筑波大学大学院博士課程教育学研究科単位取得退学。
    日本大学文理学部教授。専門:教育メディア研究、博物館教育学、学力論。
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    A4の書式の基本

    1ページを1行40字×30行=400字詰換算3枚で印字する

    P 18

    人物表記

    「氏」「女史」「先生」「教授」などの敬称は入れない。また、何度も同じ人物を表記する場合は、最初のみフルネームとし、次からは姓、ファミリー・ネームだけとする。外国人の場合は、最初だけアルファベットの表記も添える。なお自分のことは、一般的には「筆者」と表記する。

    P 34

    疑問符? 感嘆符! の使い方

    日本語(全角文字)で文末に疑問符や感嘆符をつけろちきは、その後は1字空ける(欧文の場合は半角空け)。句読点と違って字体が大きいので、そこで文が終わっているということが視覚的にわかりづらいからである。

    P 36

    「」の中の句点(。)

    引用文などの「」の最後には、句点(。)を入れない。たとえ引用文が句点で終わっていてもつけない。()など他の場合も同じ。例外は次の二つのみ。
    • 政府公文書
    • そこで文が終わる・改行される小説の会話文
    なぜ括弧の中に句点を入れないのか。ひとつには、そこで文章が終わるわけではないからである。また、文末の括弧で中に句点を入れると、(次の文との区切りがわかりづらいからである。)このように。

    P 38

    括弧の名称

    括弧の名称は次の通り。これらの眼症を使う方が正式かもしれない。
    ()パーレン括弧
    【】すみつきパーレン括弧
    〔〕キッコー括弧
    〈〉山がた括弧
    []ブラケット括弧

    P 49

    注釈と引用・参考文献の章末・巻末での一括表記のきまり

    実際、この表記法は大変難しく、日本では科学技術情報流通技術基準(SIST:Standards for Information of Science and Technology)で、かなり厳密に定められている。しかしこれがその通り守られていることは少ない。またこのSISTの基準も、少し時代に合わなくなってきているところがある。

    P 53

    「知っているつもり」「常識」を疑え

    この「知っているつもり」とか「常識」というのが、論文を書く場合にいちばんの妨げになる。というのも論文は、そういったレベル、つまり誰でもわかっているレベルではないことを書かなくてはならないからである。

    P 102

    「常識を疑え」という原則

    論文は、この「常識」との闘いであるともいえる。誰でも知っていて当たり前だと思っていることがいちばん怪しいものだからである。

    P 103

    先行研究論文を数多く集める

    論文は、先行研究を批判的に乗り越えることによって作成される。したがって、関係する先行研究論文をたくさん集めなくてはならない。しかしその論文の大半は、最終的に捨て去ることを覚悟しなくてはならない。なぜなら論文を書く過程とは、自分のテーマに関係するものとそうでないもの、よいものとそうでないものとの見分けができるようなる過程でもあるからである。

    P 105

    索引は用語マップ:索引から調べる手掛かりとする

    一冊だけの専門の事典でも必ず最後の方に索引のページがある。この索引から調べ始める。なぜならここには、自分が調べたいと思っている用語に関連するものがまとめて記載されているからである。ある事柄どのような拡がりをもっているのか、いわば索引は用語マップなのである。

    P 108

    頭だけでなく目や手で考える

    私たちは、案外「頭だけ」では考えられないものである。よく「体で覚えろ」というが、技能的なことでなくても、目や手を動かさないと身につかない。頭の外に記号で表して考えることができるようになったので、人間は文化を創ることができたということを思い起こしてもらいたい。

    P 111

    副題の付け方

    副題をつけるときは、主題にせまる方法などを示す。主題より狭い範囲を示すときは、主題と入れ替えた方がよいことが多い。

    P 115

    論文の手法

    「『論』文」は、そうした勉強なり実験の結果から先行研究を読み直してみて、自分が「どういう理由でなにを主張するのか」が述べられなくてはならない。

    P 118

    先行研究の論者の概念や事象、前提を問い直す

    先行研究の批判的検討においては、その論者が当然のこととして前提にしている、こうした概念なり事象を問い直すことが、重要なブレークスルーになることがしばしばある。

    P 127

    指導教員、友人など別の人間の頭も利用する

    相手の迷惑を顧みずにおこなうくらいの方がよい。「指導教員を利用する」こともそうだが、自分の頭だけで論文を書こうとしなことが大切である。

    P 144

    本を読むこと=自分の考え方を読むこと

    そもそも自分の考えがなくては、他人の本や論文など読めないはずである。本を読むというのは、人の考え方を単に知るということではない。むしろ、その本の中に自分の考え方を読むことだからである。

    P 148

    芋づる式検索法:巻末の引用・索引を辿っていく

    このようにして集めると、集めていくうちにしばしば同じ文献が登場してくる。ということは、多くの文献で引用・参考にされているということであるので、それがその分野の基本文献であるということがわかることになる。

    P 155

    Barnes&Noble

    アメリカ最大の書店のweb。他の吸収して成長過程にある。

    P 175
    <備考・参照>
    Barnes&Noble

    研究機関の論文集を読む

    市販される本では、流通の都合上、ある程度そぎ落とした論述になりがちであるうえに、時間的にも発表までかなり遅くなりがちである。しかし、所属機関の論文集では、比較的そうした束縛から自由になれる。したがってそうしたものを調べてみることが、研究を進めるときにはとても重要になる。私は、市販の本以上にこうした論文集を大事にするように学生たちに指導している。

    P 180

    引用文の利用法

    引用しっぱなしにしないで、その著者の文章の意味を具体的に検討することが必要である。「ここで~は、このように述べているが、その意味はなにか、はたしてその主張は現実に当てはまるか」という問いを立てなくてはならない。もちろんこの問題は、自分との議論においても大切にしなくてはならない。

    P 213

    統計とバイアスの例

    自殺という人の死に関わる問題でも、警察庁と厚生労働省と文部科学省とでは、まるで違う結果が出る。よほどの基本統計でもないかぎり、統計というものは、元来そうしたものだという前提で使っていかなくてはならない。

    P 217

    本の購入基準:良くない本の見分け方

    どんな本でもそうだが、立ち読みして二ページ目をめくる時点で、一ページ目になにが書いてあったかよくわからなくなるような本は買わない方がよい。それは自分の頭の問題というより、執筆者の問題だから、買って最後まで読んでもあまり益はない。

    P 219

    「情報リテラシー」=自らの「情報空間」を築く⇒自らの聖域であり財産

    「情報リテラシー」というのは、機器の使い方に習熟することではなく、自分なりの情報空間をつくりあげることだと考えている。

    P 222
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    プロフィール

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    Author:bookback
    1981年東京生まれ。静岡育ち。

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