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    MEDIA MAKERS


    田端信太郎 TABATA Shintaro     数々のメディアに携わったマネージャー
    1975年 石川県生まれ。慶応大学経済学部卒。
    1999年 NTTデータに入社。BS/CSデジタル関連の放送・通信融合の事業開発、ジョイントベンチャー設立に携わる。
    2001年 リクルートに転職。フリーマガジン『R25』創刊後は広告営業の責任者を務める。
    2005年 ライブドアに入社。ライブドアニュースを統括。ライブドア事件後には、執行役員メディア事業部長に就任
    2010年 コンデナスト・デジタル社へ移り、『VOGUE』『GQ JAPAN』『WIRED』のウェブサイトとデジタルマガジンの収益化。
    2012年 NHN Japanに入社。「LINE」「NAVERまとめ」「livedoorニュース」などの広告マネタイズを担う
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    投資家ジョージ・ソロスの「再帰性」

    ファンダメンタル(実体あるいは事実)が、価格(価値の数値あるいはメディア上の表象イメージ)に反映されるという因果の矢印は、決して一方通行ではなく、価格(やメディア上で表象されるイメージそのもの)が、逆向きにファンダメンタルや事実の方にフィードバックされることもある、ということなのです。

    P 17

    世界最大の社内報・米軍の機関紙「STARS AND STRIPES」

    「スターズ・アンド・ストライプス」は、ほぼフルスペックの新聞に近い内容で、世界で毎日約30万部の発行です。米軍にはざっくり140万人ぐらいが所属しているそうなので、4~5人に1人は読んでいることになります。軍関連のことだけでなく政治やスポーツの記事も載っています。

    P 35

    観察者=メディア、対象=コンテンツやテーマ:星と天文学者の関係

    発見された星それ自体は、ずっと以前から夜空のどこかで光り輝いてきた可能性が高い。
    ところが人類にとってみれば、天文学者によって確認され、名前を付けられて初めて、その存在が認識可能になります。つまり、天文学者という意思を持った観測主体と望遠鏡の役割を果たす媒体(メディア)が存在しなければ、そこに星は存在しないのと同じなのです。

    P 46

    メディアの予言実現性

    つまりは誤報スレスレのいわゆる飛ばし記事でも、タイミングの妙と、記者自身も予測していなかった関係者の相互作用の中で、結果的に誤報にならずに「世紀の大スクープ」になってしまうことがもあり得るのです。つまりは「予言が自己実現する」のです。この「予言の実現能力の高さ」と、いわゆるメディアの信頼性・ブランド力・影響力とは、同じ事象を指すコインの表裏の関係だと私は思っています。

    P 52

    メディアの責任と権威

    審査員の人材育成プロセスから、誌面に掲載される写真の撮影コンディションまでをも「コントロール」することで、「ミシュラン」はその権威性を保っています。ある店が「ミシュラン」に掲載されるときには、前述のようなプロセスを通過した審査員や編集者の明確な「意思」があるわけです。意思を持ってプロセスとアウトプットの全てを「コントロール」するから、そこに「責任」が発生し、その報酬として「権威」が生まれてくるのです。

    P 80

    コントロールの範囲と編集の負う責任

    自社が意思を持って編集しようとしている「コントロール範囲」を事前に読者やユーザーに対して明確にしておくことは重要です。なぜならば、それがすなわち編集の負う「責任」範囲になるからです。自分がメディア編集者として、何をコントロールして、何をコントロールしていないのか、についての自覚は、プロとして必須の基本態度です。これは紙だけでなく、ネットにも100%当てはまる原則です。

    P 81

    メディアに関わる人間に必須のスキル

    しっかりとした方向感覚を持ち、デバイス環境や生活者の可処分時間の動向まで含め、現在のメディア潮流がどのように変化しているのかを、自分自身の立ち位置と共に正しく把握すること。

    P 99

    メディア編集者にとっての読者「ペルソナ」の設定

    あくまで「一人の生活者」として、電車の積であなたの隣に座るかもしれない生身の人間のようにイメージし、本人すら気づいていないその心の奥底のヒダまで含めた、深層心理への洞察を伴って、あたかもイタコのように自分の脳内に擬似人格を「住まわせる」域にまで到達できることが望ましいと思っています。

    P 106

    MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive):相互に排他的であり全体として余す所なく

    少なくとも編集責任者・事業責任者暮らすにおいては、先のようなロジックツリー構造に基いて、メディア全体の売上やPVの増減要因について、コンサル用語で言うMECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)、つまりモレなく、ダブリもなく「因数分解」した構造を、頭の中に持っておくことが重要です。

    P 116

    営利事業とドストエフスキーの言葉「貨幣とは鋳造された自由である」

    数字に強く、抜け目のない感覚を発揮することに支えられた高収益メディアは、それだけ編集コストを負担する力も増えるわけですし、プロモーションののためにイベントを開催したり、交通広告などを打つ余力も出てくるでしょう。

    P 123

    ブランドとは、消費者からの尊敬や信頼から成立する

    メディア業の提供物は、手に取って触れたり、匂いを嗅いだりできないわけなので、読者から見た「メディアの品質」とはつまり「その作り手を信頼できるかどうか、リスペクトできるかどうか?」という問題とイコールになります。

    P 131

    長期的に俯瞰すると絶対に守らなければならない原則

    「メディアは取材対象との間で、経済的な利害関係を持ってはならない」し、「特定の企業が経済的な利益を得るために、編集判断や原稿内容が左右されることがあってはならない」ということです。

    P 140

    「オウンドメディア」の欠陥

    「オウンドメディア」には、深刻な構造的欠陥が埋め込まれています。「編集権の独立」が担保されるような仕組みや組織風土が薄弱なところがほとんでではないでしょうか。つまり、オウンドメディアは、魂を欠き牙を抜かれたサラリーマン編集者が、下請けマインドで生ぬるい提灯記事ばかりを山盛り掲載していく三流面ディアになってしまいがちなのです。

    P 145

    Editorial Integrity:メディアの編集上の高潔さ、信頼感

    この「高潔さ」は、一朝一夕に獲得することのできない価値です。そして、広告メニューには載っておらず、お金で買えないように見える価値だからこそ、プライスレスなオーラをまとって、ビジネス上の差別化要因となり得、高いマージンが保証されたメディアの基盤になると私は信じています。

    P 146

    エルメスのコア・コンピタンス(「自社ならでは」の競争優位の厳選)の変化

    エルメスも実に興味深い会社なのですが、そのロゴをよく見ると、描かれているのは馬車です。もともとは、エルメスはヨーロッパの富裕な貴族層向けに馬具の革細工を作っていた会社ですから、ロゴに、その名残りがあるのです。

    P 164

    ドリルを買いにきたお客は何を求めているのか?

    「ドリルそのものではなく、ドリルによって空けられる穴を求めている」という答が一般的な正解になります。しかし、この質問は実は大変に奥深く、消費者の立場に辿ってどこまでも掘り下げる事ができるものです。

    P 171

    新規サービスに対する自らの反応を検証する

    新規サービスに対して「こんなの本物の◯◯ではない。オモチャだ」と言いたくなったら、自分の脳味噌が陳腐化しており、自分自身が「抵抗勢力」の「守旧派」になっていることを疑いましょう。

    P 177

    人間の怠惰と課金の継続

    この「放っておけば課金が続く」という状態を作り出すことで、せっかく押させた「購読ボタン」1クリックの価値を極大化する戦術は、「怠惰」という人間本来の性質に裏打ちされている意味で、私は極めて有効なビジネスモデル基盤だと思っています。

    P 187

    「おカネを払う」=「コンテンツ制作者への返信」

    大多数の一般人にとっては、「おカネを払う」ことが、自分が支持したいコンテンツの「作り手」に対して、自分の存在や気持ちを知らせる、ほとんど唯一の「返信」「返報」の手段であり、その中でコミュニケーションが成り立った、というような「幻想」を獲得することが、「情報は無料化する」ネット上において、コンテンツにあえておカネを支払おうとする最大の動機です。

    P 190

    コンテンツの質とコンテンツ制作者の認知度、信頼度の関係

    なぜならばコンテンツに課金するうえで、決定的に重要なカギとなるのは、コンテンツの「品質」それ自体ではなく、コンテンツ制作者が個人として持っている「信頼」と「影響力」だからです。(岡田斗司夫氏は、この「信頼」と「影響力」を合わせて「評価資本」と称しました)。

    P 193
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    1981年東京生まれ。静岡育ち。

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