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    考える技術・書く技術


    板坂元 ITASAKA Gen 大学教授 文学専攻
    1922年、中国南京生まれ。
    東京大学文学部国文科卒業。江戸文学専攻。
    成城大学、ケンブリッジ大学、ハーバード大学などで教鞭を取る。
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    老化現象

    「わしの若い頃は」という言葉を連発するようになったら、知能の発達がとまったことを意味する。

    P 41

    朝の時間

    夜の睡眠から解放されたときが疲労がいちばん回復している状態だから、読む時間があったら本をとり上げる。

    P 52

    的・性の多い文は読まない

    わたくしは、アメリカの学生に「……的」「……性」のたくさん出てくる日本語の論文は読むな、そういう論文の筆者は、たいていバカである、と冗談でよくいう。むずかしい内容だからそうなる場合は少なく、念入りに考えて書かれていないために……的・……性が多くなるのだと思う。

    P 56

    科学という言葉の始まり

    科学ということばは、明治初年に伊藤博文たちのつくり出したものらしい。学者が国政にあれこれと口出しをするので、学者は百科の学、つまり諸方面(百科)に分化した専門の学問をやらせて、政治のことなどに関心を持たせるな、という意味で言い出したことば、その百科の学がつづまって科学となった、という。

    P 67

    読書法の本

    読書論とか読書法といった本は、毎年のように出版されるけれども、いろいろな読書法の中で、『続・やわらかい頭』(森政弘・片山龍二。時事通信社)の「本の読み方――読まない読み方」はもっとも面白く、かつ有益である。

    P 72
    <備考・参照>
    やわらかい頭〈続〉―対話:幸福のための科学へ (1972年)

    文房具の効果

    人間の微妙な脳のはたらきにもとづく読み・書き・考えなどの精神活動が、文房具が与える視覚・触覚・重量感またその位置などの影響に左右されないはずはない。いろいろと試してみると、面白いほど、効果のちがうものであることは、自信をもって請け合うことができる。

    P 108

    『創造思考の技術』

    中山正和の『創造思考の技術』(講談社現代新書)によれば、ふつう十五分ぐらい真剣に考えると、人間の頭には雑念が浮かんでくる、という(同書、六五頁)

    P 118
    <備考・参照>

    創造的な考え方の生まれる時

    けっきょく、アイディアを得るためのルールはない、ということになる。アイディアというものが、そもそも確立されているルールを破壊するのを目的とするものだから、やむを得ないことであろう。カード・システムやファイル・システムという知的な活動と、身体を動かしたり、関係のない事に精神集中したりする、どちらかというと情動的な活動とが、たがいに入り組んで反撥し調和するところで、創造的な考えが生まれる。

    P 127

    信頼感と説得と理解。

    ある程度はむずかしいことを混ぜ合わせて、相手に信頼感をもたせることは説得の作戦としては必要なことだ。開業医デップリと太った大柄の人の方が、病気をなおす率が高いという。おなじ薬を患者に与えても、ヤセッポチで小柄な医者よりも、患者が信頼感をもって飲むからだそうだ。
    P 133

    図解のための参考書

    わたくしの経験では、川喜田二郎の『発想法』『続・発想法』(中公新書)、川喜田二郎・牧島信一の『問題解決学――KJ法ワークブック』(講談社)、日本能率協会偏の『経営のためのKJ法入門』(日本能率協会)のいずれかを精読することと、加藤昭吉の『計画の科学』(ブルーバックス・講談社)でPERT法の練習をすると、図解が楽にできるように思う。
    P 165
    <備考・参照>









    手本となる三人の作家

    ハンリー・ノリンズのザ・コンプリート・コピーライター(Hanley Norins, The Compleat Copywriter)にコピーライターの参考文献として十ヵ条をあげているが、そのはじめの三ヵ条は

    1. シェークスピアを読むこと―― シェークスピアは言葉がいかに効果的でるかを教える。

    2. ヘミングウェーを読むこと―― ヘミングウェーは言葉がいかに簡潔でありうるかを教える。

    3. ホワイトのザ・エレメント・オブ・スタイルを読むこと―― 言葉の一つ一つの正しい使い方を教えてくれる。

    となっている。

    P 192

    区別を明確に行う

    知識とか教養というものの第一歩は、知っていることと知らないことをはっきり区別することだ。また、自分で考えたことと他人から教わったこととを、はっきりと区別することである。

    P 201

    熱中する能力

    情動的な面で独創を支えるものは、ものごとに気違いじみて熱中する能力だ。トロヤ・ミケネの発掘に成功したシュリーマンの自伝『古代への情熱』(邦訳、岩波文庫)を観ると、正規な学問もないシュリーマンが、猛烈な勉強とねばりづよい努力によって、あの大事業を成しとげた経過をただることができる。

    P 203
    <備考・参照>

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    Author:bookback
    1981年東京生まれ。静岡育ち。

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