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    頭のうまい使い方へたな使い方


    竹内均 TAKEUCHI Hitoshi  理学博士。地球物理学の世界的権威。

    1920年 福井県生まれ。
    1943年 東京帝国大学理学部地球物理学科卒業。
    1948年 東京大学理学部大学院修了。
    1963年 東京大学教授となる。
    1981年 東京大学を定年退職。科学雑誌『Newton』を創刊し編集長に就任。
    2004年 逝去
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    時間の最小ユニットを設定

    私は時間のユニットを15分単位で考えている。15分くらい時間があったら、その時間内にできる仕事をやるということである。

    この短い空き時間で、小さな仕事をまとめ、それを積み重ねていけばよいのである。

    P 34/35

    「賢明なる妥協」=「中庸」

    つまり、自分にとってはどうでもいいようなことに対しては「中庸」の精神で当たるということである。
     哲学者のルネ・デカルトも、
    「最も穏やかで極端からは最も遠い意見に従って、自分の舵を取りながら、国の法律および慣習に服従するのがよい」
     と言っている。これが中庸の生き方である。

    P 45

    カール・ヒルティの『幸福論』の影響

    なかでも私がいちばんショックを受けたのは、「老年は、皮相的な人生観のすべてに対する恐るべき判決である」という言葉であり、いまでもときおり思い出しては自分の戒めにしている。これは要するに、なにか変なことやくだらないことばかり考えて生きてきた人には、年を取ってから厳しい判決が下されるという意味だ。

    P 48
    <備考・参照>

    記憶力:「記銘力」と「追想力」

    実は記憶力といった場合には、大脳生理学から言えば、大別すると二つのものが考えられている。それは「記銘力」と「追想力」と呼ばれるものだ。
     まず「記銘力」というのは、外界からの新しい刺激を日々頭の中に保っていく能力のことである。一方、「追想力」というのは、過去に得た印象や体験などを保存しておいて、適宜頭の中で記録したものを再生していく能力のことだ。

    P 55

    月に12万字の原稿

    私は、一ヵ月に三〇〇枚という原稿執筆のノルマを自分に課している。四〇〇字詰め原稿用紙で三〇〇枚である。これまで述べてきたように、この三〇〇枚の原稿を、私は一気に書くわけではない。毎日少しずつ、一五分の空き時間を見つけては書いていく。

    P 84

    マスコミの怪物と呼ばれた大宅壮一の言

    「本は読むものではなく、引くものである」
     と言っている。大宅さんも、本は辞書のようにデータを得るためのものであるという認識をもっていたわけだ。

    P 115

    ほめること

    ヤクルトスワローズの野村克也監督は、
    「小学校の先生は『五つほめて、三つ教えて、二つ叱る』を心がけているようだが、優秀な野球選手、ことに投手を育てるには『八つほめて、二つ教える』ほうが効果がある」
     と言っている。叱ることを考えるよりも先に、いかにほめるかを考えたほうがよさそうである。

    P 127

    精神集中=感覚遮断

    そもそも精神を集中するための脳のメカニズムは、感覚遮断にあると言われている。あることに対して注意を集中するためには、そのことだけを感じ取る回路を開き、その他の刺激を伝える回路を閉ざさなければならない。不要な刺激が大脳皮質に到着する間に感覚神経の一部を閉鎖して、それが伝わらないようにするのだ。

    P 134

    音楽療法の楽曲

    精神科医の中には、ストレス病やノイローゼ患者にまずバッハの「ブランデンブルグ協奏曲第五番」を聴かせ、次にバルトークの「四つのハンガリー舞曲」を、その次にブラームスの「大学祝典序曲」やヤナーチェクの「青春」を聴かせて治療する人がいるそうだ。

    P 150

    文章の心得:加藤秀俊

    評論家の加藤秀俊さんは、
    「一つのセンテンスは、できることなら四〇字、多くても五〇字をメドにすること。そしてそれよりも短いものは無条件で大歓迎」
     と言っている。

    P 175

    短文のすすめ:大隈秀夫

    評論家の大隈秀夫さんによると、文章の素人とプロの違いは、不必要な語句の少なさであるという。氏は二〇年以上、素人に文章指導を続けてきたが、素人の文章に多い「不必要な語のワースト・スリー」を発見した。それは修飾語、接続詞および指示代名詞であった。

    P 175
    <備考・参照>

    文章上達のカギ

    作家の井上光晴さん(故人)も、文章がうまくなるコツは毎日ともかく何かを書くことだと言っていた。

    P 180

    ウェーバーとトルストイの朝の時間

    社会学者のマックス・ウェーバーは、朝のうちにはけっして新聞を読まなかった。朝起きたときは、疲労がいちばん回復している。そんなときには、雑誌や新聞などの雑然として情報を頭に詰め込むよりは、本当にためになる書物の一ベージでも広げて読んだほうが、脳の働きをよくする。トルストイも、朝を神聖な時間として思索に回した。

    P 209

    本多静六博士の言

    本多静六博士に、『自分を生かす人生』(竹内均特別解説・三笠書房)という本がある。その中で、博士は、
    「人生で最大の幸福は家庭の円満と職業の道楽化である」
     と言っている。職業の道楽化とは、自分の職業に懸命に打ち込み、毎日が愉快でたまらないという境地に達することである。しかしこの職業の道楽化も、家庭の円満なくしては成り立たない。

    P 224
    <備考・参照>

    渋沢栄一の言

    明治の大実業家渋沢栄一は、この本多博士の説に感心し、
    「諸君も本多博士の説に従って、大いに職業の道楽化をやりなさい。そして道楽のカスといってよい金や名誉などをうんとためなさい」
     と常々青年たちに訴えていたそうだ。

    P 225

    教育の根幹は、ほめること。

    どういうものが本当の教育になるかといえば、ほめるのが一番である。怒るよりまずほめることが肝心だ。もっと言うなら、自分自身が子どもや目下の者の規範になることだ。

    P 242

    笑いの方向

    人は、相手の冗談に笑うよりも、自分の言った冗談に笑ってもらうほうがはるかに気持ちのよいものである。

    P 245
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    Author:bookback
    1981年東京生まれ。静岡育ち。

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