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    「知の衰退」からいかに脱出するか?


    大前研一 OHMAE Kinichi   経営コンサルタント
    1943年 福岡県生まれ。

    早稲田大学理工学部卒業。
    東京工業大学大学院原子核工学科で、修士号。
    マサチューセッツ工科大学(MIT)大学院原子力工学科で、博士号を取得。

    経営コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーにて
    日本支社長、本社ディレクター、アジア太平洋地区会長を歴任し、1994年に退社。
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    GIGO=garbage in, garbage out

    コンピュータでは、よく“ガイゴー”(GIGO=garbage in, garbage out)という言葉が使われる。これは、「ゴミを入れたら、ゴミしか出てこない」という意味である。どんなに優れたコンピュータを使っていても、間違ったデータを入力したら、出てくる答えも間違ってしまうことになる。これはコンピュータの世界では当たり前の理屈である。

    P 208

    本を読んだ後の時間の活用

    「本を読むのに必要とした時間を1とすれば、5ぐらいの時間を『何が書いてあったのか』『それは自分にとってどういう意味があるのか』『自分の会社にとってどういう意味があるのか』『われわれの社会にとってどういう意味があるのか』そういうことを考える時間に充てなさい」

    次の本を読むよりも、その本について徹底的に考えることが大事なのである。これは、検索より、そこで得たものについてどう考えるか、どう活用していくかということと同じだ。

    P 210

    議論と対話

    ギリシア時代、人々はアゴラ(AGORA:市民生活の中心となっていた広場)でとことん議論をしたうえで物事を決め、それに基づいて政治が行われていた。ギリシアの市民たちは、ディスカッションによって正しい答えを見つけようとしたのである。
     「ソクラテスの対話法」(dialogue)などを見ると、2000年以上前によくこれだけの叡智があったと、ほとんど感動を覚えるくらいの優れた対話がなされている。

    P 212

    情報の活用法

    情報というものは、加工しなことにはなんの価値も生み出さない。いくら収集しても放置してしまえば、そこからは何も生まれない。
     したがって、手に入れた一時情報の意味を考え、ときに疑い、ストックした情報と照らし合わせて、栄養のある情報だけを吸収して自分の中に取り込み、あとは捨てる………こういうプロセスを経ないと意味が無いのだ。

    P 231

    メシを食っていくための“三種の神器”

    私は以前から言っているのだが、この「メシを食っていく手段」には、“三種の神器”がある。それは、「英語」「ファイナンス」「IT(それを駆使した論理思考、問題解決法も含む)」で、この3つは必須項目である。この“三種の神器”を、学生は大学時代にピカピカに磨いておかねばならないということである。

    P 312

    カラオケ資本主義

    私はかつて『成功ルールが変わる!』(PHP研究所、2004)という本を私の大学院の教室で使ったことがある。

    この本はスウェーデン人の2人の研究者が書いたものだが、原題は“KARAOKE CAPITALISM”(カラオケ資本主義)で、これから私が論じることに近い内容のことが書かれている。

    P 325
    <備考・参照>

    21世紀の3つの産業

    21世紀を牽引する産業は「サービス業」と「付加価値産業」と「情報産業」だ。そして、情報産業の中身というのは金融業と通信業と運輸業である。この3つだけはアメリカは圧倒的に強い。この3つは、すべて国境がないボーダレスエコノミーである。

    P 368

    福澤諭吉のグローバルな視点

    福澤の『西洋事情』を読むと、彼にはグローバルな視点があったことがはっきりとわかる。さらに『学問のすゝめ』を読めば、福澤は海外にいくたびに成長しており、相当な焦りがあったことが伝わってくる。

    P 377
    <備考・参照>

    マーストリヒト条約

    ではなぜ、EUというタガ、枠組みがそれほど重要なのか?

    日本もアメリカも、財政に節操がない。借金だらけの国家運営をやって平然としている。しかし、EUの場合はマーストリヒト条約(Maastricht Treaty)があるために、財政にディシプリン(規律)があるからだ。

    これはEU参加(つまり通貨同盟ユーロへの参加)のための最低限の条件であり、「マーストリヒト基準」と言われるもので、①インフレの抑制、②金利の低下、③財政赤字の削減(GDP比3%以下)、④政府債務残高の削減(GDP比60%以下)、⑤ユーロに対する自国通貨の為替レートの安定(ユーロに入る前の数年間)……など、守らなければならないことが数多くある。つまり、これがタガであり、これがあるために、通貨のユーロは強くなった。

    P 384

    21世紀の教養

    教養というものの重要な機能の1つは、「知的基盤の共有」である。とすれば、この質問に的確に答えられる「知識」と「見識」あるいは自身の「経験」を持っていなければならない。つまり、いま共有すべきは、かつて古典として幅広く通用したものではなく、煎じ詰めれば、「地球市民として具体的にどのように考え、どのようなアクションを起こしているか?」という意識なのだ。

    P 405

    十一献金(Tithes)

    「人は得たものの10分の10を献金しなければならない。すると、その中から神が10分の9を与えてくださる」という教えで、富を得たら必ず「10分の1」を神に捧げるという行為のことである。キリスト教世界では、これをしないと教養人とは言えず、いくらリーダーであろうとお金持ちであろうと軽蔑される。

    P 407

    M&Aの世界の人物:Joseph R. Perella

    この世界ではジョー・ペレラという有名な人物がいる。投資銀行のファースト・ボストン出身で、ワッサースタイン・ペレラをつくり、その後モルガン・スタンレー・インベストメントバンクの会長も務めた人物である。

    P 413
    <備考・参照>
    Joseph R. Perella

    タイの元首相タクシン・チナワット氏の読書量

    彼と話していて驚かされたのは、私が現代ビジネスの必須の書として挙げたものを、彼がことごとく読んでいたことだった。ダニエル・ピンクの『ハイ・コンセプト』(“A Whole New Mind”)とか、プラハラードの『ネクスト・マーケット』(“The Fortune at the Bottom of the Pyramid”)、ヨーナスリッデルストラレの『成功ルールが変わる!(“KARAOKE CAPITALISM”)』など、みな熟知しているのである。

    P 423
    <備考・参照>





    政治の教科書

    日本の政治家ということで言えば、加藤紘一氏が教科書にしていたのは、“Commanding Heights”だった。これはサッチャー革命について克明に書いた本で、ようするにサッチャーのスモール・ガバメントのテキストと言ってよく、上下巻で日本語版も出ている。

    P 424
    <備考・参照>

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    Author:bookback
    1981年東京生まれ。静岡育ち。

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