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    「知」のソフトウェア



    立花隆 ジャーナリスト・作家

    1940年、長崎県生まれ。
    1964年、東京大学仏文科卒業後、文藝春秋に入社。
    1966年、退社。
    1967年、東京大学哲学科入学。
    翌年、東大紛争で、休校。フリーライターの活動を開始する。
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    本選びの基準

    本を読もうとするときに、それが自分が死ぬまでに読める
    残り何冊の一冊に値する本であるかどうかを頭の中で吟味してから読むべきである。

    P 12

    人間とコンピュータの情報の扱い方の違い

    (コンピュータの場合)プロセスは、意味抜きの演算である。

    それに対して、人間という情報系では、情報は常に意味付きでなければならない。

    人間の思考は意味と切り離すことができない。

    P 13

    本という情報媒体に対する心構え

    本というのは、一ページ目から読みはじめて、
    最後のページまで読むものなのだ、というような固定観念は捨てることである。

    P 18

    効果比の尺度

    資料の整理などといったことについては、費用対効果費を考えるよりも、
    時間対効果比、手間対効果比を考えることがいつでも重要である。

    P 29

    最大の目的は、アウトプット

    一切の資料の整理と保存にかける手間は少なければ少ないほどよい。

    時間は可能なかぎり、インプットとアウトプットにさくべきである。

    P 34

    現実のとらえ方

    具体的なものを抽象化し、抽象的なものを具体化しつつ、
    現実を具体性と抽象性の往復の中でとらえようとする努力が、
    よき知的アウトプットのために必要なのである。

    P 47

    エントロピーの意味

    エントロピー

    ・熱力学的側面

    物質や熱の拡散の程度を表す尺度・仮の記号・変数。

    ・情報理論的側面

    情報量とも呼ばれる。
    ある事象が起きた場合、それがどれほど起こりにくいかの尺度・確率。

    稀少なほど、エントロピーは高い。つまり、質と量の関係からなる価値。物価と同種。

    P 62

    情報とエントロピー

    情報に手を加えるとき、エントロピーが減少する方向に手を加えなければ、加えた意味が無い。

    P 62

    知的アウトプットの前提が資料整理

    資料整理はあくまでも準備であり、本番はそれを利用した何らかの知的アウトプットのはずである。

    P 91

    手もとに置く書物

    読書は精神的食事である。

    自分で読む本暗い自分で選んで、自分で買って、
    自分の手もとに置き、好きなときに好きなように読むべきである。

    P 91

    多角的な視野を持って入門する

    一冊の入門書を三回くり返して読むより、三冊の入門書を一回ずつ読んだほうが三倍は役に立つ。

    P 98

    情報と権力の往復

    情報は権力である。

    情報それ自体が力を持ち、また情報は力を持つものに流れる。
    逆に、権力は情報を集め、集めた情報は権力維持に活用されるという面もある。

    P 106

    政府刊行物センターの利用

    政府刊行物センターというところは、簡単には紹介できないほど特別に内容が充実した書店である。

    百聞は一見にしかずだから、一度は行ってみるとよい。

    政府刊行物サービス・センター
    関東の所在地:霞が関大手町
    P 110

    調査・統計の基礎的な知識を獲得する

    人の誤りを見抜くためと、自分でも誤りをおかさないために、
    社会調査、世論調査、統計などの基礎的方法論は、誰もがぜひとも一度は学んでおくべきことだろう。

    P 112

    答えと問いの相関

    最も大切なことは、自分がその相手から聞くべきことを知っておくことである。
    <中略>
    これ以上に本質的に大切なことは何もなく、あとは大部分瑣末なテクニック論である。

    「問題を正しくたてられたら、答えを半分見い出したも同然」とよく言われる。

    これは、まったく正しい。

    P 122

    自問他問

    人にものを問うときには、必ず、そのことにおいて自分も問われているのである。

    質問を投げ返されたときに、「問うことは問われること」という二重構造がはっきり表に出てくる。

    P 125

    事実と論証

    裁判における証人の証言において、証拠として価値を持つのは、証人の直接体験した事実のみである。
    証言の中に伝聞や推測が入りまじってはならない。
    P 134
    <備考・参照>

    想像力と記憶の相互作用

    「頭の中で絵を描け」というのは、想像力を働かせるのにいい方法論である。
    <中略>
    絵を描くというより、映画を撮影するつもりになったほうがよいかもしれない。

    P 135

    いい話を聞くには、知識が必要

    いい話を聞くための条件を一語で要約するなら、こいつは語るに足るやつだと相手に思わせることである。

    P 143

    好楽と涵養と無意識層

    いい文章を楽しみながら読むのが一番である。

    『論語』に、「これを知る者はこれを好む者にしかず。これを好む者はこれを楽しむ者にしかず」とある。

    楽しむという心境が、無意識そうに一番距離が近い。

    P 157

    表現の変更による効果

    動詞的表現の文章は名詞的表現に、名詞的表現の文章は動詞的表現に変えてみることである。

    P 159

    抽斗までのプロセス

    メモの一語一語は、記憶の抽斗の把手として作用するわけだ。

    P 180

    始まりの始め方

    文章はすべからく一読して読者がウーンとうなるような名文ではじめなければならないというようなものではない。
    むしろ、書き出しが名文で中身が凡庸だと、必要以上に中身の評価が下がるものである。

    P 184

    文章の制限条件と加筆・削減の順序

    削りは量的削減、書き足しは質的向上が目的である。

    可能なかぎり質を上げておいてから、可能なかぎり質を下げないようにして量を減らしていくわけだ。

    P 206

    論証の積み立て方

    論理学でいう「充足理由律」が満たされているかどうかを確認せよということだ。
    あることをいうために、それがいるという充分な理由が示されているかどうかを見よということだ。

    P 212

    猜疑の効用

    すべてのセンテンスの文末に「・・・・・・とこの著者はいうが本当にそういえるだろうか」

    と頭の中で書き加えてその通り考えてみるということを、
    一センテンスごとに、辛抱強く丹念にくり返えしていけば、
    どんな第著作にも論理的欠落を発見できるものだと教わったことがある。

    それは、その通りである。

    P 212

    最後にもう一度述べておくが

    本書の内容を一言で要約すれば、「自分で自分の方法論を早く発見しなさい」ということである。

    P 236
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    Author:bookback
    1981年東京生まれ。静岡育ち。

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